論理的思考・問題解決本はまずは一冊でいい

さて今日は、コンサルタントの真骨頂で、本ブログでもおなじみの”論理的思考・問題解決本”の効果的な読み方を紹介するエントリ。
本屋に行くとずらっと並ぶ”ロジカルシンキング”、”論理的思考”のコーナーは皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか?
そして一度は思ったのではないでしょうか?
「こんなにあるの?何読めばいいの?、、、」

安心して下さい。
答えがあります。それは、、、

1冊でいい。

それはなぜでしょうか?

論理的思考・問題解決本は基本、同じ事ばっか書いている

はい。これなんですね。
厳密に言うと、”論理的思考”と”問題解決”は微妙に違います。
前者は純粋に道具としての思考の使い方を、後者はより実践的に実務で検討プロジェクトを遂行するには?という目線で書かれているので、欲を言えば1冊ずつ読みたいです。

”論理的思考”の名著はやはりこれでしょう。

本ブログでも記事化しています。
【図解】ロジカルシンキング

“問題解決”の名著はこちらです。

欲を言えば2冊読みたいですが、どちらか1冊でOKです。
本の中身の詳細はこちらの記事を確認ください。
【図解】イシューからはじめよ 基本的には、検討のフェーズ感(構想検討か、アイデア出しか、詳細検討か、プレゼンか)や、扱うテーマが違ったり、観点が違うだけで、(そら書き手が違うから全く一緒ではないです)同じ事を言っています。

もうこの手の本を30冊以上読んでいて、本業でも使っている自分が言うのだから間違いないです。
良いですか?もう一度言います。1冊でいいです。

でも、これだと、記事が終わってしまうのでw、
私のこの手の本の活用方法を紹介しながら、おススメの読み方を紹介します。

まずは王道の1冊を読んでみる

本ブログでも口を酸っぱくして言ってますが、社会人のテーブルマナーと言ってもいい、論理的思考。
まずは1冊は読んで、”ピラミッドストラクチャーとは何なのか?”を体感してください。
そんでもって、実務の中で使って慣れ親しんで下さい。

この領域は”知識”で止めてはいけません。しっかりと”スキル”にする必要があります。
そのためには素振りが必要です。
何度も何度も繰り返し使って試行錯誤して、自分のものとする事。これが肝要です。
こういうワークブックを使うのもアリです。
というか、この本結構よく出来ているのでオススメ。さすが照屋さん。

で、その後どうするか?

半年に一度、関連書籍を読んでみる

実務で使うって言ったって、よほど特殊な(我々みたいなコンサル)でなければ、毎日使うなんてことは無いし、週一だって怪しい。
記憶もだんだん薄れてきます。
ちょうどいいタイミングが半年。
このタイミングで別の本を読んでみて下さい。なんでもいいです。
真剣に素振りをした人には分かると思いますが、本当に退屈ですw
でも20%くらいは新しい発見があるはずです。
30冊読んだ私でさえ、10%はあります。
それでいいです。復習しながら新しい発見を楽しんでください。
「仮説思考ってここまで深く考えるのか、、、」、「フレームワークって思考道具だけでなく、人に伝えるうえでも大事なんだな、、、」
こうなると自分の知識が体系化されるはずです。
1つではなかなかピンとこないことも、実務との紐づけや、他書籍との紐づけでかなり理解が深まるはずです。
これは「イシューからはじめよ」の著者の安宅さんがおっしゃっていましたが、(彼は脳神経の専門家です)
人間の脳の構造上、知識はデータベース的に蓄積されるわけではなく、既存知識との関連性で蓄積されるそうです。
そして、関連=シナプスの連結が閾値に達すると記憶され、関連付け多いほど記憶が長く続くそうです。
よく、暗記のコツは声に出したり、書いたりって言いますが、アレです。
とにかく多角的、複数回捉えることが重要です。

そんでもって、もう一度最初に読んだ王道本を読む

大事なのはコレ。
面白いことに、これでもまた発見があったりします。理由は、他書籍の知識が付いたのと実務の経験です。
こうやって、脳の関連付けを増やしながら”知”として保存していく。
それぐらい、この領域ってビジネスパーソンにとって大事です。

もちろん辛いです。だってほぼ大半は退屈なんだもん。
でもしょうがないです。素振りってそういうモノでしょ?
間違っても、一回読んで身につくなんてことはないです。

そしてルーティン化する

これは興味深いですし、自分の実感としても強く感じるのでいつか記事にしますが、
経営学の面白い考え方に”ルーティン”ってのがあります。
早い話が、人間にも企業にも認知量の限界があります。
新しい知の獲得や取組は、認知負荷が高いです。
これを続けていくとオーバーフローになります。

じゃあ、どうするか。
”ルーティン”にして、考えなくてもできるようにする。
手っ取り早く言うと、”体にしみこませる”ってことです。

その道の達人もそうだと思います。
いちいち考えて動くなんてことはしていない。
何千・何万と繰り返して体が覚えている。
皆さんも思い当たる経験あるのではないでしょうか?

是非若手ビジネスパーソンは、この論理的思考、”ピラミッドストラクチャー”を体にしみこませてください。
それだけの価値があります。

そして願わくば、今後出会う本たちの中で「これは面白い考え方だ」と思うものは、
是非そのコンセプトを繰り返し使いながら、体で覚えて欲しいです。

実は本ブログは私にとっての”知識のルーティン化”の作業なのです。
本の中で得た面白い、役立つ知識を図解して体にしみこませるとともに、記憶できる容量に抑えて収納する。

その流れの中で、少しでも知識がおすそ分け出来て、そんでもって収益も上がればなと思ってやっていますw

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