コロナ禍から考える勝ち組業種と負け組業種 ー就職先と転職先の選び方

どーも皆さんこんにちは。
相変わらず収束の見えない今般のコロナショック。
就活生や転職活動中の方は気が気でないでしょう。面接や説明会の延期が相次ぎ、見通しも立っていないと聞きます。
さて本日は、このコロナが与える影響を分析し、今後皆さんが進むべき企業のタイプ・業界を深彫りしてみます。

前提1:afterコロナは来ない。withコロナを考えるべき。

Newsweekの4/13の記事を見て戦慄が走りました。

「回復した人の3割が十分な抗体を持たず」と中国の研究結果:新型コロナウイルス
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/3-195.php

もちろん、確定的な情報は少ないですし、まだまだ分かっていないことのほうが多いでしょう。
一方で、このニュースが示唆することは、常に人類は再発リスクを念頭に生きる局面になるかもしれないということです。
もちろん、一定のワクチンができるとは思いますが、インフルエンザのように変異体ができると危険です。
香港A型、ロシアA型・・・あれは毎年のように変異体ができた結果、ワクチンを作るスピードが間に合わなくなっていることを表してます。致死率はインフルエンザの10倍。。。
今のような非常事態がずっと続くかは不明ですが、この可能性は念頭に置いたほうがいいでしょう。

前提2:人間は一度生活スタイルを変えるとなかなか変えられない。特に便利な生活に対しては。

前提1に立つと、一定期間このような状況は続くと考えるのが妥当でしょう。今のようなリモート前提での生活は、いろいろ我々の生活スタイルを変えます。非常事態が明けてもこの生活スタイルは一定程度残ると思われます。特に利便性の高まった生活様式は要注目です。
皆さんも経験あるのではないでしょうか?
例えばクレジットカードとか。最初はなんとなく怖いなと思っていたものの、使い始めると便利で手放せないというあれです。

じゃあ我々が選ぶべき企業のタイプ・業界は?それはwithコロナのニューノーマルに適応した企業

この辺りから、2020/4/21現在のコンサルティングの最前線から私が見聞きしたファクトから、推測を交えてお話します。

まずどんな地殻変動が起きるのでしょうか?
本当に多岐にわたりますが、主要な顧客行動・企業行動変容をとらえてみましょう。
1. ヘルスケア意識の高まり
2. デジタルチャネルの興隆(対面チャネル・物理移動の衰退)
3. リモートワーク/AI・ロボット代替の推進

“1. ヘルスケア意識の高まり”が意味すること

これはわかりやすいですね。ただ注意してほしいのは直接的な医薬産業だけでなく、免疫力向上といった間接的な業界も当てはまります。家電メーカー・フィットネス・食品・消費財なんかですね。これら業界は明るそうです。

“2.デジタルチャネルの興隆(+不要不急の対面チャネル・物理移動の衰退)”が意味すること

現在ソーシャルディスタンスを取るように皆さん気を付けていると思いますし、不要不急の外出も避けているかと思います。どうですか?案外できるじゃん?って思いませんでした?Amazonで買えば物は届くし、UberEatsでご飯も届けてくれる。おそらくこの先、様々な取引・手続きが現在よりずっとずっとスピーディーにデジタル・ネット・リモート完結の社会になるでしょう。そしてその生活は一度やったら抜け出せないのが人間の性です。では例えばどんな業種が考えられるか?
例えば、デジタルプラットフォーム系はますます強くなるでしょう。GoogleとかAmazonとか楽天です。
それから物理配送は増えるでしょう。運輸・運送業です。みんなAmazonとか楽天で頼むでしょう?
それから、コンテンツ産業はさらに活況を呈するのではないでしょうか?ゲーム音楽・映画とかです。配信はもちろんネットでしょう。それからどさくさに紛れてテレビ業界も復活するのではと思っていたりします。もちろん今の形のままでは難しいですが、テレビのコンテンツ制作力はまだまだ目を瞠るものがあります。コアコンピタンスの制作に徹して、配信は他プラットフォームに任せる。それでかなり復活できると思います。・・・広告営業とかは捨てなくてはならないため、そういった全社トランスがやり切れるかが課題ですね。
あとは、5G系列。通信キャリアは相変わらず強いです。5Gが本格的に広まれば、家にいながらライブ鑑賞・スポーツ観戦が可能な世界が実現されます。これは非常にwithコロナと相性がいい。
一方で厳しくなる業界。人の移動は確実に減ります。航空・観光・鉄道産業は非常に厳しくなりそうです。
加えて、自動車産業もどうでしょうかね。移動が減るのでマクロでみると縮小バイアスのほうが強そうです。
金融機関はどうでしょうか?金融ニーズは減らないものの、優勝劣敗は明確になるかもしれません。なぜならデジタル対応が非常に遅れている業界だからです。彼らは既存事業・雇用を抱えているため、なかなかデジタル化できません。逆にネット銀行・証券・保険なんかが一気に勝ち組になる可能性もあります。
製造業はサプライチェーンの混乱で、短期的に非常に厳しいです。ちょっと経過を見守りましょう。
ただ、AI/ロボット産業は明るいと思います。なぜならAI/ロボットは感染しないからです。

“3.リモートワーク/AI・ロボット代替の推進”が意味すること

リモートワークが進んでます。やってみてどうですか?意外といけるじゃんって思いませんでした?もちろん管理やコミュニケーションの難しさはあると思いますが、正直今後の工夫の範囲内でどうにでもなる印象を持ってます。
AI/ロボット代替も進むでしょう。彼らは感染しないので。いままで低賃金量動力で済ませていた業務に新たなリスクが発生した格好です。まともま経営者ならこっちに投資するでしょう。
これが何を意味するか?
A) Job型ワークが定着します。つまりメンバーシップ型の従来の年功序列・終身雇用が一気に終わり、スキルで評価・処遇される時代が来ます。これは本ブログ読者には追い風だと思います。必要なスキルや身に付け方を紹介するのが本ブログのテーマなので、ぜひいろんな記事を見てみてください。
まずはここから。
読書マップ as of 2020/4/19 Job型ワークが進んでいる企業や専門性が学べる企業は強いです。
B)リモートワーク対応のような組織の柔軟さがある企業の将来性は明るいと思います。社内ルール・組織の硬直化が原因でいまだにリモートワークの進んでいない企業があります。もちろん業種によって、リモートワークがなじむなじまないがありますが、こういう不測の事態の時の行動力・柔軟性がある企業は非常に強いで。重たいアセットを持っていない企業に軍配が上がりそうです。

最後に:先が見通せないから自分を信じて進もう

以上、私見を交えながら大胆に予想してみました。この先どうなるかは本当に、誰にも分りません。
だからこそ、自分の直感と論理を信じて進んでください。その際大事なのは根拠をしっかり明確化して記録しておくこと。そうすれば振り返ることが可能で、途中の軌道修正や今後似た現象が発生した際にもその学びが生かせる。もちろん全く同じ現象は二度と起きないのだから、何が一緒で何が異なるかをしっかり見極めることも必要だ。
いかがでしたか?VUCA時代と言われていたのが懐かしいくらいの社会変動がこの先起きる可能性があるのが、今回のコロナショックの本質です。ぜひ皆さんも一度自分の今の立ち位置や将来について一度立ち止まって考えてみてほしい。

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