本の知識を仕事につなげたかったら読みっぱなしはNG

さて今日は、仕事につながる効果的な読み方を紹介するエントリ。
これまでも、ロジカルシンキングに関する本の読み方を紹介しましたが、
論理的思考・問題解決本はまずは一冊でいい

本日は全般的な読書に対するスタンスを解説します。一部、前のエントリと重複する内容もありますが、大事なので、何度でも強調します。

ホワイトワーカーの目指すもの それは生産性の向上。

ホワイトワーカーの皆様は、日々知的労働に携わられていると思います。
これは、何をしているかというと、、、
何らかのインプット情報+何らかの知的プロセス=何らかのアウトプット
を生み出すサイクル続けているとみなすこともできます。
何らかのインプット情報は、既存の仕事の成果かもしれませんし、いろんな人々が持っている情報だったりするでしょう。
この中で、自分なりの味を出すのが、知的プロセスです。
これまでの自分の経験や知見から何か新しい視点や情報を付加することを指します。
それらを足し合わせて、成果物を生み出します。これは最後に目に見える形として、ワードやエクセル、パワポといったソフトを使うこともあれば、手書きのイラストで議論することもあります。。。

日々こんな形で仕事をこなしているでしょう。
その時の生産性向上のポイントは「知的プロセス」です。
もちろん、情報を集めるコツを知ることも大事ですし、表現力を磨いてアウトプットを磨くことも重要です。
一方で、「知的プロセス」を磨かないと「自分らしさ」が磨かれず、”誰でもいい誰か”に埋没してしまいます。
ではこれをどうやって磨くか。

知識の3つの体得ステージ「理解」「納得」「スキル」

「知的プロセス」を回す事。これは、「スキル」と言い換えられます。
普段の業務、つまり同じ状況が2度と来ない状況で、ある程度再現性をもってこなせる業務を「スキル」と言います。
これは経験でしか磨かれないです。
人間なので、何らかのアウトプットに対する周囲のリアクションを通して、何らかの学びを得ます。
これは良かった、これはダメだった。次はこうしよう。。。
これを繰り返すことで再現性を高め、より複雑な状況に対応できるようになります。
じゃあ、多く経験を積んだものが勝つか?
それは部分的にYesですが、経験には限界があります。
全員平等に24時間しか無いですから。
ここでやっと、本の登場ですね。
ビスマルクが言っていたあれです。

”愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ”

そう、大体自分が悩む事って、他人が悩んでいます。
特に若手社員の悩みなんて、みんな似たような悩みの道を通ってると考えてまず間違いないでしょう。
だったらショートカットしたほうが得です。
どんどん学ぶべきです。
さて、その時のコツが本日言いたい事。
つまり、本を読んだだけでは、「理解」のステージで留まるということです。
これではまだまだ、実務では活かせません。

次のステージの「納得」へと早く行き、自分の行動原則としなくてはいけません。

この行動原則を何度も繰り返し、反射のように意識しなくても出てくるようになる。
これを「スキル」と言い、ここまで到達してようやく実務で活かせるレベルになります。

理解は特に説明不要と思いますので、次は「納得」について解説します。

「納得」 それは言い換えると腹落ち

本を読んだだけでは、まだ他人の「知」です。
これを自己の「知」の体系に関連付けないと、必要な時に出てきません。
「知」は必ず、これまでの経験や知識と関連付けて収納されます。
例えば、、、
「あの時あの人が言っていたのはこういうことか!」
「あの時、これをやっていれば、うまくいった!」
「無意識にやっていたけど、こういうことか!」等々
イメージは、棚にラベリングして、収納する感じです。
この時に、どのラベルを付けるか、どの知識の近くに収納するかがポイント。
こうやって、点と点が結びついて線になって初めて、必要な時に知識が出てきます。
この過程を色んな人が色んな表現をしていますので、皆さんの一番しっくりくる表現で捉えて下さい。
よく言われるのは「腹落ち」でしょうか。

「スキル」 それは言い換えると体得

さて、ここまで来てようやく知識が取り出せる形になりました。
後は反復です。
以前のエントリで紹介したように、”体にしみこませる”
達人になるということです。
いちいち考えなくても、体が覚えている。
この状況になるためには、実務で何度も知識の出し入れを経験することです。
こうして、ようやく「スキル」になります。

まとめ ただ読んで終わってませんか?

皆さん、本を読んだ後ってどうしてますか?
本を閉じて、「あー面白かった」、「あー、ためになった」で終わってませんか?
もちろん、漫画とか小説とかならOKです。モチベーションアップや娯楽が目的ですから。
でも、何か行動を変えたくて読んでいるなら、そのまま閉じてはもったいない。多分何も残りません。
自分にとって学びとなる箇所は、箇条書きでもいいから書き出す、声に出して読んでみる。
これまでの体験と紐づける、
今後気を付けるべき具体的なアクションを書き出し、実践してみる、、、

ここまでやらないと身につかないです。
全部やるとしんどいので、「これは大事だぞ」と思った本は私もそうしてます。

是非皆さんもやってみて下さい。
恐らく結果が出るのは半年後とかでしょうが、必ず返ってくるものがあるはずです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です