【図解】ロジカルシンキング

想定読者

就活生~入社3年目

得られるスキル・知見

できるビジネスパーソンの共通言語・スキルである論理的思考とは何か?を知れる

この本のポイントは

  1. メッセージ = 課題+答え+相手に期待する反応を常に意識して考える・伝える。
  2. 答えの要素は = 結論+根拠のピラミッド構造。結論と根拠の”タテの関係”はSo What? Why so?を繰り返して補強する。
  3. 根拠同士の”ヨコの関係”はMECEを確認して補強する。

図解

論理的思考のルール

解説&感想

照屋華子さんは、東大卒、伊勢丹を経てマッキンゼー・アンド・カンパニーでコンサルティング・レポート等の論理構成・日本語表現にアドバイスをするエディティングやそのトレーニングを担当された方です。(現在は独立されており、各種ビジネススクールや大学院で講師活動をされております。)

内容は、ビジネスの世界で必要な”論理的思考とは何か”を明快に解説してくれます。
本書の大きな特徴は、我々が覚えるべきパターンの数を2~3に限定してくれているため、実践しやすい点です。
それでいてスキル内容は、時代の試練を超えた本質的なモノであり、陳腐なハウツーとは一線を画します。
因みに、彼女は「和製バーバラ=ミント」と呼ばれます。
バーバラ=ミントさんの書いた「考える技術・書く技術」も名著ですのが、幾分難解ですのでまずは「ロジカルシンキング」をお薦めします。
尚、この本の練習書として「ロジカルライティング」という本もあります。
ロジカルシンキングで身につけた”知識”を”スキル”にするため、実践問題や解説が書いてあり、非常に有用です。
是非合わせて読んでみて下さい。

もはや社会人として”必須”とも言うべき論理的思考とは何か?を余すこと無く伝えてくれてるのが本書の魅力です。
バーバラ=ミントさんが”ピラミッドストラクチャー”を提唱してからもう20年近く経ちますが、廃れるどころか益々盤石の地位を築いていると言っても過言ではありません。
現代のビジネスパーソンにとっては、いわば”ナイフとフォークの持ち方”とでも言わんばかりです。

逆に言うと、これを知らない・実践できないことの危うさに気付いて欲しいです。
フレンチレストランに行って、お箸で食べてたらおかしいですよね?
笑うかもしれませんが、これは誇張ではなくてリアルです。
ピラミッドストラクチャーで物事を理解している人にとって、そうでない人と一緒に議論したり資料作ったりすることがどれほどストレスか、、、
その人は確実にこう思ってます「ああ、基礎スキルも勉強する気が無い人なんだな」って、、、

本を読んでもできるようにはなりません。
でも読まないと絶対にできません。
まだ読んでない人は一刻も早く読んで、実業務の中でトレーニングを積んで下さい。

私とこの本の出会いは、大学の生協です。
何気無く読んだこの本で、私の世界観が変わりました。
ああ、賢い人ってこういうモノの見方をしているんだ。
経営コンサルタントってのになればできるのだろうか、、、

私にとっては、人生を方向性付けた思い出深い一冊です。

間違えないで欲しいのは、皆さんに経営コンサルタントになって欲しいと思っているのではありません。
本書で紹介しているスキルは、ビジネスパーソンにとっては、もはや必須のスキルです。
僕たちは生活していくためにどうしても、フレンチレストランで複数人と食事をしなくてはならない。
その時に、周りから白い目で見られないでいて欲しい。こう思っているのです。

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