どーも皆さん、こんにちは。
戦略/総合コンサルティングファーム(特に外資系)への転職・就職希望者が急増している、
という新聞・メディア記事を最近よく見かけます。
私は新卒で入ってからもういい年なので、採用面接を実施することも結構あります。
(年間50人くらいは見ていると思います。)
面接の内容はケース面接が主です。
このケース面接をやっていく中で強く感じるのは、できる人とできない人の違いがあまりにも大きいことです。
ただし、このできる/できないを分けているのは解き方を”知っている”、”慣れている”かどうかが重要で、
実際の地頭の差以前の問題であることが多いです。
それはあまりにもったいないと思いますので、是非志望者の皆さんには最低限”知っている”という状態にはなってほしいと思い、本日の記事を書きます。
戦略コンサル希望者!がんばれ!
そもそもケース面接とは?
ケース面接とは一言でいうと、実際のPJTワークで出くわす課題に対する志望者の考えを問う問題です。
例えば、こんなものです。
日本のキャッシュレスは韓国、アメリカ等諸外国に比べて著しく低いことで知られています。
日本のキャッシュレスを阻害している要因を打破するために、必要なアクションを提案してください。
こういった問題を大体10~20分考え、5分でプレゼンし、5分面接官とディスカッションみたいな流れになります。
上記ケースも含め、他にも外資系のファームであると以下のようなパターンが存在します。
ケース面接のパターン
課題解決型(↑で説明したやつ)
オプション選択型
※例:クライアントである大手消費財メーカーが新商品を出すことを考えています。3つの候補がありますが、どの商品の開発を進めるできか提案してください。
ナンバーケース型
※例:電子辞書市場の市場規模を見積もってください。
答えの無い問い型
※例:戦争がなくなる世界にするには何をすべきか提案してください。
この中で、ケース面接で圧倒的にシェアを占めるのが課題解決型です。
体感で恐縮ですが、90%はあります。ですのでこちらの対策を行うことでほぼ全てカバーされます。
オプション選択型は稀です。これは付属資料が出るパターンが多いですね。
稀なので、余裕がある人が対応しましょう。
ナンバーケース型も、これ単体では稀です。これだけだと地頭の良さが判断できないんですよね。
対策は本読むなりしてもらえれば誰でもできるほど簡単なので、是非空き時間にやってください。
答えの無い問型も稀に出ますが、これは対策の方法が無いので、あきらめましょう。
但し、課題解決型のフレームに強引に乗せてしまえば、一定程度まとまった解答は可能です。
なので、結論としては課題解決型への対策をどうしていくかがポイントとなります。
面接官が見ているポイントは?
さて皆さん。面接官が見ているポイントは何か気になりませんか?
外資系戦略/総合コンサルティングファームが見ているポイントは大きく2つ。
重要度は私の独断ですが、多くの面接官も納得するところなのではと思います。
さて、これを見て皆さんは何を思うでしょうか?
ポイント1:ビジネススキルが優先
とにもかくにも、ビジネススキルです。
ビジネススキルとは、論点をしっかり識別し、それに対して仮説を持ちながら論理を構成でき、
それを表現できることです。
独創性はNice to Haveです。
では、パーソナルスキルはどうなのか。
ぶっちゃけ面接の短い時間ではわかりませんw
時々エピソードを聞きながら、”おっ!”と思うことがあって加点することはありますが、
それもNice to Haveかと思います。
ポイント2:ケースの答えは審査基準には無い
他ファームはわかりませんが、うちのファームでは、ケースに対して答えは示されません。
これはつまり、ケースに対する答えは、審査において重要ではないことを意味します。
ポイント3:”人柄や性格”、”志望理由”、”過去の経験・実績”は重要視されていない
一般的な事業会社で重視されるであろう上記ポイントは、外資系コンサルファームではそこまで見てません。
理由としては、
これは、退職前提であり、育てるというより即戦力を求める傾向にある。そのため、短期間でビジネススキルが育つ可能性を重視するからと考えられます。
良くも悪くもドライです。
人柄についても、自分の間違いを認めて正せる素直さ・謙虚さと、
困難に立ち向かえる明るさだけ見てます。
これら導き出される、ケース面接対策の最重要ポイントは何か?
それは、ケースに対する論点をしっかり構造分解した上で識別でき、
その論点をベースにケースへの答えを示していくことです。
では論点とは何なのか?
・・・これは長いので、別の記事で詳しく書きたいと思います。
簡単に言うと、”答えるべき問い”なのですが、
ポイントは、ケースの問題はいきなりそれ単体では解けないものがほとんどだと思います。
ケースの問題を”親論点”だとすると、ポイントはどうやって”子論点”に分解していくかです。
子論点はそれぞれがMECEである必要があり、その子論点の答えを統合することで、親論点への解答となるものです。
そう、ピラミッド構造ですね。
ピラミッド構造の詳しい解説は下記のポストを見てください。
どうやって鍛えていくか?
ではそれをどうやって鍛えていくかが課題です。
これには2つのアプローチがあります。
アプローチ①書籍で自学する
メリットは費用が低くなることです。自学で学習する場合の最低限の対策本としてはいかが挙げられます。
但し、採点ができないのが痛いです。
そこで取りたいのが、、、
アプローチ②現役・退職コンサルタントと模擬ケース面接を行う
最低限の書籍やピラミッド構造を理解した上で、やはり模擬面接が必要です。
ではどうやって、現役・退職コンサルタントを調達するか?
OB訪問やサークル・部活のOBに該当者がいれば、迷わずお願いすべきです。
一生の問題なのですから、尻込みしてはいけません。
同級生同士でディスカッションしてもいいのですが、未経験者同士でやってもはっきり言って、
意味ないとは言いませんが、かなり意味は薄いです。
その他の手としては、マッチングサービスを利用することが有効です。
あれですよ。カップルマッチングじゃないですよ?
タイムチケットとかココナラとかランサーズとか、スキルマッチングサービスのことです。
ここには、相場としては1時間5,000円~1万円くらいで、ケース面接対策をしてくれるサービスがあります。
こういったサービスは是非利用すべきです。
私が入社したころはこんなサービスありませんでしたので、是非有効活用すべきです。
月謝を払う必要なく、ワンタイムのチケット制なので、合わなければ1回でやめればいいのです。
もし本気で戦略/総合コンサルティングファームへの入社を希望しているのであれば、これくらいの出費は安いものだと思います。
コンサルファームは一般事業会社が行う、
”志望理由が薄いから企業研究していないな”なんて、ジャッジはしません。
では、コンサルファームは何を求めているのか?
最低限のビジネススキルのお作法は学んでおいてくれよと言っているのです。
採用面接の審査基準からそれが企業研究であると読み取れませんか?
そんなことも研究できない人はいらないよと言っているのです。
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