グループディスカッション対策_後編_グループディスカッションではリーダーはやるな

さて今回も、前回に引き続き、グループディスカッションの攻略法。
今回は後編と言うことで、チームで働く上でのスキルを解説します。
因みに、前編では、外資コンサルで最重要視される”個人スキル”とは?ってのと、その伸ばし方を解説しました。
気になる方は是非前編も読んでみて下さい。
グループディスカッション対策_前編_グループディスカッションでも個人スキルは非常に大事

ここで、グループディスカッションで面接官が見る観点をおさらいしておきます。

  1. 個人のスキルが高いか?(1か2か?)
  2. 他人と仕事をすることで、個人スキルが増すか?(1+1=3になるか?)
  3. チーム全体をマネジメントして、組織として成果が出せるか?(足し算でなく、掛け算にできるか?)

他人と仕事をすることで、個人スキルが増すか?

端的に言ってしまえば、他人の意見をしっかり理解し、自分の意見を昇華できるかということです。
結構簡単な話に聞こえますが、これが実は難しいです。
実現するにはウィルスキルの両方が必要です。
まずウィルから。
一言で言うと、そもそも他人の意見を聞く気があるか?
自分の意見に固執せずに、柔軟に仮説を変更できるかが重要です。
相手の意見をじっくり聞く意思があるかと言うことです。
意外とできてない人多いです。いくつか理由があると思いますが、やはり時間制限がある中でアピールをしたいって気持ちが前面に出ちゃうと、他人の意見を聞かなくなってしまうんですね。
GDは面接の初期段階で行われることが多いです。
正直そうなると、レベルがバラバラなんですね。トンチンカンな事言う人も出てきます。
それでもちゃんと対話ができることが重要です。
他人の意見を無視せず、どこがトンチンカンなのか丁寧に説明できる。これができるとポイント高いです。

次にスキル
一言で言うと、頭の中で意見が整理され、構造化ができているか?
ぼんやりでもいいから、ゴールのイメージがあって、自分の意見を客観的に整理でき、しっかりポイントが押さえられているかが重要。
これができないと、どの意見も正しく聞こえてしまいます。
そうなると、他人とキャッチボールができなくなります。
自分の頭の中にマップが無いと実は、ビジネス会話ってできないんですよね。無いと単なるおしゃべりになってしまう。
ビジネス現場で生産的な会話を行うには、他人の意見と自分の意見のどこが違っていて、どこを取り入れるべきかを押さえ、自説で具合が悪いところを機動的に修正する。これもできるとポイント高いです。

チーム全体をマネジメントして、組織として成果が出せるか?

さて、最後に実践編。
チームのマネジメントとは何か?それはズバリ、、、
正しい問いを設定して、正しくみんなが考えるように誘導できること。
そしてそれを時間内に答えが出せるように、フェーズコントロールができることです。

何に答えを出すのか?をみんなで意識を合わせて議論することが一番重要です。
論点ってやつ。具体的には、”何が分かれば答えになるか?”って事です。
これは、お題によるでしょう。大抵、お題はそれ単独では大きすぎて答えが出ないものばかりです。
これを小分けにして、答えを出せる単位にしていく。
これもいわゆる問題解決本ではしっかり取り扱っています。おススメは、「問題解決プロフェッショナル」です。是非読んでみて下さい。

コツは5W1Hです。誰が、いつ、どこで、何を、誰に、どうやって、どの位?、、、という観点で分解していくと、おのずと答えが出てくるものが多いです。
これを、序盤に定義できたり、みんなが迷い始めたタイミングで是正できると、かなり時間短縮になります。これができる人も非常にポイントが高い。

そして必ず、GDには制限時間があります。
コツは発散収束です。
序盤に論点定義をして、会話しているときは発散が重要です。
自由に意見を言っていいし、その結果、面白いアイデアが生まれてきます。
但し、時間が中盤を過ぎたら(実質的には1/3過ぎたあたりから意識する)、収束しないといけないです。
このタイミングでは、論点以外を話してはいけないし、場合によっては自分の納得できない意見を採用する流れになっていても、その流れを遮ってはだめです。
チームで答えを出すために批評家になるのではなく、建設的に参加することが重要です。

で、実際どんな役回りをするか?
上記を鑑みて、有利なポジションを考えてみるとそれは実は書記だと思います。
ホワイトボードやノートに書く人です。(やっとタイトルの話ができますwww)

リーダーやりたがる人多いですが、結構難しいです。
序盤に論点をしっかり整理して、なんとなくゴールまでの仮説を持って、状況に合わせて柔軟に変更する。。。
これ、結構しんどいと思います。
事実、実際の職場でリーダーする人って、お題に関する情報を大量に持ってたり、または情報が入ってくる立場にいる人で、
スタッフより有利な立場にいる場合がほとんどです。
というか、情報量も持ち時間も完全に一緒ケースでもリーダー張れる人って、実はそんなに多くないと思ってます。
それぐらいリーダーって難しいです。逆に言うとリスク。

その点、書記は無駄に緊張したりしないし、みんなとコミュニケーションを取る時間が省かれる分、
仮説構築に時間が割けるし、実は議論の流れをリードすることもできます。
論点を押えながら、みんなの意見を配置していき、要約する過程で自分の仮説にも誘導していく。
時間も押えながら、スピードアップしたり、収束を呼び掛けたりする。
書くことで、みんなの思考をコントロールできるんです。

実はコンサルの現場でもホワイトボードを握った人がイニシアチブを握ることが多くあります。

そう考えると、”書記”が一番おいしいポジションなんです。
もちろん、リーダーができて書記もできるのが一番ポイント高いですが、現実的にはなかなか難しい。
じゃあリーダーと書記どっちが有利?って聞かれたら、私は迷わず書記を推します。
みんなの意見を書きながらじっくり自分の仮説を作ってください。
それが短い時間で答えを出さなきゃいけないGDのコツです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です