【図解】グロービスMBA経営戦略_前編

想定読者

入社4年目~入社7年目

得られるスキル・知見

経営大局的な指針を示す経営戦略とは、何を考える事なのか理解できる
主要な経営戦略のレパートリーを把握することができる
経営戦略策定のための作業の抑えるべきポイントを知ることができる

この本のポイントは

  1. 経営戦略には全社戦略と事業戦略がある。経営戦略は目的ではなく、ビジョン達成の手段である。経営理念-ビジョン-戦略-戦術は入れ子関係である。
  2. 戦略には、ポジショニング論・資源ベース論・ラーニング論があるが、どれかを選択するのではなく、用途に応じて使い分ける必要がある。
  3. ハイパーコンペティションの現代では、伝統的なポジショニングでは対応しきれなくなり、ラーニング論が注目され始めている。

図解

解説&感想

グロービス経営大学院は、”社会に創造と変革をもたらすビジネスリーダーの育成”をその教育方針に据え、社会人3年目以降を対象として、世界標準レベルの経営学を学べる新進気鋭の経営大学院です。

本書は1冊ですが、内容が豊富ですので2記事に分けてご紹介します。
前編は、経営戦略概要(ポジショニング論、資源ベース論、ラーニング論)、新しい経営戦略
後編は、経営戦略応用(イノベーション経営、グローバル経営、組織変革)
※ちなみに、後編はこちら 【図解】グロービスMBA経営戦略_後編

はっきり言って、日本語で書かれる経営戦略の教科書の決定版と言っていいです。
グロービス系書物は出来にボラティリティが結構あるのですが、本書は最高レベルの出来です。ビジネスマンは全員が読むべきです。
一方で、就活生~入社3年目の方がこの本を読んでも多分チンプンカンプンだと思います。
モチロン日本語で書かれているので、意味は理解できると思うのですが、捉えられるのは表面的な字面だけでしょう。
この手の本は実務を重ねたのちに、理論を知ることでの「アハ体験」があって、初めて楽しくなるのですが、その下地が無い若手の内は、内容理解が難しいと思います。
じゃあなぜ、就活生~入社3年目を対象としているか。
香りだけでも楽しんで欲しくて薦めてます。
会社は何を拠り所として事業を実施しているのか、どうやって正解の無い世界で確からしい道筋をつけているのか、どうすれば事業や普段の業務を正しい(可能性が高い)状況へ進める事ができるか
経営理論はこれら問いに対して、控えめではありますが、しかし確実に答えを示してくれています。
もちろん、数学や物理ではないので、必ず当てはまる正解はないです。その代わり「思考の軸」を我々に提供してくれます。(その意味で「控えめ」なのです)

因みに、経営学という学問はそれ自体で、学問体系を作っているわけではなく、他の学問から思想を借りて成り立ってます。この辺は、政治学と近い考え方です。
大きく”経済学ディシプリン” ”心理学ディシプリン” ”社会学ディシプリン”と分けられ、本書は”経済学ディシプリン”の主要理論を網羅してます。(ゲーム理論だけ抜けてますので、そこは他で補う必要があります。今後紹介しますね。)
心理学・社会学も本書の内容で一旦はOKでしょう。必要であれば補う形でOKです。

繰り返しになりますが、本当に完成度が高いです。
主要理論の紹介だけでなく、思想や、具体的な使い方を紹介しておりかつ、この薄さに留める仕上がりには感服します。
もちろん、これを読んだだけでは、経営企画策定ができるようにはなりません。
でも、理論を早めに知ることで、実務でも動きが洗練され、さらに理論の理解が進みというスパイラルを早く感じて欲しい。
そのために、できるだけ早く本書を読んで欲しいのです。

本書は、経営戦略の正に根幹。経営コンサルタントにとっては、毎日使う理論たちです。
私も、時々本書を読んでは、実務で散らかった自分の知識をまとめて頭の中に格納しております。
ビジネスの現場では、その場で答えを出さなくてはいけない(または、そうすることで大きく得をする)場面が結構あります。
その反射神経はどれだけ、普段整理して収納できているかだと思っていて、そのためには本書は最適です。
その意味でも、どのビジネスパーソンも読むべき本です。
さあ、まだの方は今すぐ買いましょう。

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